こんにちは。シャッター職人のこしぱぱです。
この仕事をしていると、電動窓シャッターの修理にもよく伺います。
電動窓シャッターとはとても便利なものですが、故障をしてしまうとその修理代も手動シャッターより高額になってしまう傾向があります。
出来ることならなるべく故障を避けて長持ちさせたいものですよね。
そこでこの記事では、ちょっと頭に置いておくだけで電動窓シャッターを少しでも長持ちさせることができる5つのポイントを紹介したいと思います。
順番に一つずつわかりやすく解説していきます。
気になる人はぜひ最後まで読んでいってね!
電動窓シャッターを長持ちさせる5つの事
電動窓シャッターをなるべく長持ちさせる為に必要な事は、次の5つのポイントを忘れず頭に置いておく事が大切です。
簡単な事ですが窓シャッターにとって大事な事なので、知識として覚えておいて実践する事で電動窓シャッターが普通に使うよりも長持ちします。
そんなにめんどくさい事では無いのでぜひ実践してみて下さい。
継続は力なり!
①1日1回は動かす(長期放置しない)
電動窓シャッターが付いている場所は、1日1回は動かすようにしましょう。
電動窓シャッターを閉めたまま長期放置してしまうと、シャフト(芯棒部)についているスプリングの劣化が早まってしまいます。
閉まっている状態というのは、そのシャッターにおいて最大の負荷が常にスプリングにかかっている状態です。
なので力がかかり続けたまま放置してしまうと、スプリングの劣化が早まってしまう訳です。
そして電動窓シャッターとはスプリングの力とモーターの力の併用で動いていますので、スプリングが劣化してしまうと今度はモーターにかかる負荷が大きくなってしまいます。
たまに動かそうとすると、異常な負荷がモーターにかかってしまい壊れる恐れがあるのです。
まさに負の連鎖!
ポイントは、朝開けて夜閉めるというような使い方でOKです。
②定期的に幅木・ロック部の清掃をする
半年に1回くらいは、幅木・ロック部の清掃をするようにしましょう。
幅木というのはこの部分になります。↓↓
幅木にはロック部(シャッターの鍵の部分)が併設されていて、よくホコリの塊や虫の死骸が引っかかりやすい場所になります。
立地条件や使い勝手にもよりますが、知らず知らずのうちに異物がこのロック部に溜まってよく誤作動を引き起こしてしまいます。
異物が噛み込んだまま使用を続ければもちろん故障の原因となってしまいますが、定期的に清掃することで故障を未然に防ぐことができます。
メンテナンスと同じくらい大事だね!
ポイントは、レールの中のロック部(鍵受け)のゴミをよく確認して清掃する事です。
③スラット(面材)に色を塗らない
スラット(面材)には、色を塗らないようにしましょう。
スラットとはこの部分になります。↓↓
スラット(面材)は細長い面材を一枚一枚噛み合わせて繋げてあり、シャフト(芯棒部)に巻き付けて収める事ができるように蛇腹状の構造になっています。
そこに塗料を塗ってしまうと、噛み合わせて繋げてある部分のわずかな隙間に塗料が入り込んで固まってしまいます。
そうなると当然動きが重くなるし、動作時に「パキ、パキ」と異音が鳴ってきます。
気分を変えて新しい色に塗り替えたい気持ちもわかりますが、窓シャッターに負荷を与えてしまう原因となってしまいます。
色を塗るよりも、こまめに洗ったり拭き上げたりする方が窓シャッターにとってプラスになります。
色を塗るとキレイには見えるけど、窓シャッターにとってあんまり良いこと無いね!
ポイントは、水洗いや水拭きをしたら乾燥させてから巻き上げる事です。
④半年に1回、シリコンスプレーを吹く
自分でできるメンテナンスとして、半年に1回くらいはレールにシリコンスプレーを吹きましょう。
窓シャッターのレールには、モヘアと呼ばれる防風材が入っています。
モヘアは窓シャッターのスラット(面材)がレールの中を動く時に直接当たる部分になるため、スムーズに動くようにサラサラした状態でなければなりません。
モヘアの役目を最大限に保つためにも、シリコンスプレーを吹くことは非常に有効です。
ちなみによく勘違いされるのがCRC5-56などの潤滑剤です。
こちらを使用してしまうと吹いたすぐは動きが良くなりますが、油分を含んでいる為吹いたところにホコリが付着してしまい結果的に動きが悪くなる原因となってしまいます。
必ずシリコンと書かれたスプレーを使用するようにしましょう。
ホームセンター等に売ってるよ!
ポイントは、モヘアの「毛」に向かってシリコンスプレーを吹くことです。
⑤作動音が大きくなってきたら、オーバーホールを利用する
モーター音が大きくなってきたり、何かいつもと違う音が鳴ってきたと感じた時はオーバーホールというサービスを利用しましょう。
モーター音が大きくなってきたという事は、シャッターの動作が重くなってきた可能性があります。
単にモーターの劣化ということも考えられますが、シャッターが重い原因の大半はシャフト(芯棒部)にあります。
シャフト(芯棒部)に入っている古いグリスを取り除き、新しいグリスを充填して消耗部品を交換した上で動作確認をする、というのがオーバーホールのサービスになります。
修理というよりはメンテナンスに分類されるのでこれを実施すれば電動窓シャッターの寿命は大きく変わります。
音の異常を感じた時に実施するのも良いですが、故障の防止措置として実施しても損はしないでしょう。
費用相場はだいたい電動窓シャッター1台15000円前後だよ!
ポイントは、故障する前に早めに実施を検討する事です。
手動窓シャッターのオーバーホール記事になりますが、することは大体同じなのでこちらも参考にお読みください。
まとめ
ここまで、電動窓シャッターを長持ちさせる為に必要な5つの事を解説させていただきました。
簡単な事ではありますが、意識して行うことで本当に電動窓シャッターの寿命が変わります。
こちら一覧にまとめましたのでご覧ください。
いかがでしたでしょうか?
使う側もきちんとした知識を身につけ、毎日習慣化して行うことでいつか来る故障のタイミングを大幅にズラす事ができます。
今から始めても遅くないので気楽に実施してみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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