こんにちは!シャッター職人をしているこしぱぱです!
みなさんは、窓シャッターの開け閉めが重くなった時にするメンテナンスで「オーバーホール」というサービスがあるのをご存知ですか?
これをすると今まで重たかったシャッターがウソのように軽くなり、開け閉めが大変楽になります。
この記事は、毎日シャッターの開け閉めが重くてお悩みの方、重すぎて途中で動かなくなり困っている方に向けて書いた記事になります。
「オーバーホール」について写真付きで詳しく解説していますので是非最後まで見ていってください!
オーバーホールとは?
シャッターを長年使っていると、さまざまな原因で重くなってきます。一番大事なシャフトのスプリングが弱ってきたり、金属がこすれる部分に入っているはずの油分(グリス)が劣化により固まってグリス切れで回転の抵抗になっていたり、モヘア(シャッターの横のレールの中に入っている毛のこと)がすり減って無くなっていたり…などなどです。
オーバーホールとは、シャッター職人が自宅にやってきて対象シャッターの巻取り機(シャフト)の洗浄給油、各部の点検、スプリング調整、モヘアやストッパー等の消耗品の交換をしてくれるサービスのことを言います。
写真で解説|窓シャッターのオーバーホール
こちらのシャッターを例に、どんな作業をするのか解説したいと思います。
まず一番初めにシャフトが入っている点検口を外します。
外した状態がこちら↓
次にレールを外します。
外したところに、たまにこんな蜂の巣の残骸が入ってたりするのできれいにします。
レールの中のモヘア(左右に入っている毛の部分)を交換します。
外したモヘアを比較するとこんな感じです。
画像上が外した古いモヘア、下が交換する新しいモヘアです。すり減って毛の長さが短くなっているのがわかります。
モヘア交換時にはレールの中をキレイに掃除して、交換後にシリコンスプレーを吹いておきます。
モヘア交換が終わったら鍵と鍵バーにも少しシリコンスプレーを吹きかけておき、
この時にストッパーも交換しておきます。(通常は同色を交換しますが、わかりやすいように色をかえてあります。)
交換前↓↓
交換後↓↓
消耗品類を交換したらシャフトの洗浄給油に移ります。
洗浄前のシャフトは古いグリスで汚れているのでパーツクリーナー等で洗浄します。(専用の治具を使って中までキレイにします。)
グリスが入っている回転部分は3箇所あるので、3箇所ともキレイにします。
洗浄後↓↓
ここにグリスを注入します。
そしてシャフトのスプリングも滑りを良くする為に清掃してシリコンスプレーを吹いておきます。
グリスの注入とシリコンスプレーの塗布が終わったらシャフトになじませる為にシャッターを上下に動かします。(バネバランスを見つつ、弱かったりしたら調整)
シャフトに油脂類をなじませ、バネバランスもよければスラット(面材)の整列を確認しながら巻き上げて行きます。
この時、たまにスラットがズレていたりして故障の原因になるので直して巻き上げます。
ズレたスラット↓↓
正常な状態↓↓(カシメて直します)
整列させながら巻き上げます。
巻き上げたらレールと点検口をもどします。
最後に各部の汚れをキレイにします。
キレイに拭き上げたら完了です!
以上が基本的なシャッターオーバーホールの一連の流れになります。
まとめ
このオーバーホールとはシャッターを長持ちさせるための点検も兼ねていますので実施することで動きは軽くなるし使用年数も伸びます。言わば受ける義務のない任意的な車検みたいなものです。
価格も業者によって違いますがだいたい1台12000円から15000円くらいの相場で実施可能です。台数が多いと1台あたりの価格が安くなる事もあるかもしれません。
窓シャッターの開閉が重い、上がらないと感じたらぜひ検討してみてください。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました!
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